看取りのケアについて

病院は治療の場として、一定の処置・療養が終わると退院を求めてきます。中には末期がんなどで先が見えている方が、ご自宅へ戻ることは難しいと判断し施設入所される方も少なくありません。そのため、介護施設では看取りに対応できる施設が増えています。
施設での看取りとは
施設で受け入れ可能な方は医療的ケアの必要のない方と判断しているところが多いです。服薬や、看護師が対応可能な処置だけの方は、先が長くないと診断されているような方であっても受け入れをしています。そのような状態で毎日を過ごす中、少しずつ状態が悪化しながらも、特に治療をしない場合、施設では看取りケアと判断し、対応していきます。また、食事量が徐々に落ちてくるなど、明らかな老衰状態と医師から診断された場合も看取りと判断する場合があります。
看取りが近くなった時の対応
看取りケアと判断される際には医師より家族への説明があります。現在の状況が既に死が近い状態であること、呼吸停止等の際に苦痛を伴うような延命処置を行わないことなど医師より説明を受け、施設で看取ることに同意する旨の署名をします。施設ではそのような状況下でいかにその人らしい生活ができるか、カンファレンスを行いケアの方針を共有します。
施設では意思疎通の状況確認の他、毎日のバイタル(血圧・脈拍・体温・血中酸素濃度等)確認で状態観察を続けます。そして呼吸が荒くなる、血圧が低下するなどの状況が見られた際は、家族、医師に連絡しその時が近いことを報告し、可能な限り来所していただきます。呼吸停止し、医師が死亡診断したことで看取りケアは終了します。
エンゼルケア
施設によっては死亡後の処置、エンゼルケアを行うところもあります。硬直する前に体をふき、着替えするなど、葬儀業者が来るまでの間に体を清めます。
アクタガワの施設での対応
プレミアムハートライフ、ハートライフでも提携の医師と連携することで看取り対応を行っています。看取り期に入った入居者様がいると職員は頻繁に居室を訪れ、その状態を確認します。様子がおかしいと判断した際は速やかに医師に報告し、ご家族様にも報告しています。これまでも多くの方がご家族様に見守られ旅立っています。コロナ禍は新型コロナウイルスに感染していなくても、入院されている方は面会することができませんでしたが、当社の施設では看取り期に限り感染対策をした上で入館いただいていました。お見送りすることができたご家族様からは感謝の言葉をいただいています。
