2022.11.17
施設の介護について
社会保険労務士 介護支援専門員 介護福祉士 第二種衛生管理者
増田 高茂(ますだ たかしげ)

アクタガワの職員が気を付けていること

施設の介護について

老人ホームにご家族様が入居された後、どのような生活をするか気になる方も多いと思います。特に健康面は年齢を考慮すると不安に感じる方も多いのではないでしょうか?そんなご家族様に代わり、施設の職員では入居者様の健康状態について見守っています。

体温、血圧

毎日体温、血圧を測定しています。毎日測定しているので、職員も一人ひとりの普段の血圧も把握するようになり、少し血圧が高い日、低い日なども気づくようになります。血圧が正常範囲内でない、普段とは違う様子の日には再度測定します。場合によっては主治医に連絡して指示を仰ぐこともあります。

また、職員がお客様の手を握る場面も多いため、発熱時にいつもと様子が違うことにも気づくことが多いです。人によってはご自宅での生活よりも健康面での変化に対する気づきは早いのではないでしょうか。

本人の訴え

アクタガワの職員が気を付けていること_病気の発見

職員と入居者様の関係ができてくると、入居者様もいろいろなことを話してくれます。ちょっとした手のしびれを訴えた方をよく観察すると、歩行時にややふらつきがみられたため、主治医に連絡、軽度の脳梗塞が見つかったというようなケースもあります。また、認知症の方が落ち着かない様子になっていたため、トイレに誘導すると失禁していたといった話もよく聞きます。普段の会話や観察の中で職員は「いつもと違う」ことを把握し、その原因を突き止めるよう努めています。

食事量

全ての施設で一人ひとりの一日三食の食事量を記録しています。食事量は健康管理のバロメーターとも言えるため、食事量の減少については特に注意を払い観察しています。

また、食事量には飲み込み(嚥下)や歯の状態と大きく関係があり、適した食事形態で食べることが重要です。むせやすい方にはとろみ剤を付ける、奥歯で噛むことが難しい方は、きざみ食にするといったようにひとりひとり調整しています。食事形態の調整だけでなく、日ごろの飲み込みの状態も確認しています。

その他の理由でも食が細い方もおります。アクタガワでは、イベント食等で食事を楽しんでいただける取り組みをしています。アクタガワの食事の取り組みの詳細はこちら

排泄状況

アクタガワの職員が気を付けていること_排泄管理表

プライバシーに配慮しながら可能な限り排泄状況について確認し、記録しています。高齢になると腸の活動が低下し、便秘になりがちです。特に認知症の方は排便不良から不穏状態となるケースも多く見られるため、医師と相談し下剤を処方していただいている方も多いです。

プレミアムハートライフ、ハートライフでは

アクタガワの職員が気を付けていること_多職種連携

施設長、施設職員、ケアマネジャー、看護師が連携して情報交換をしています。大規模な施設ではインカムを導入しているので状況に応じた速やかな対応が可能です。個々のバイタル状況はデータ化されているので、気づきにくい体調の変化を長期でも観察し、把握することもできます。

また、入居者様の表情や歩く様子なども注意して観察しています。体は悪くなくても、職員が知らない間に他の入居者と険悪な関係となり暗い表情となってしまった方など、精神的に落ち込んでしまうようなことについても把握、フォローに努めています。居室に訪問した際の部屋の様子などからも、精神状態や認知症の進行度合いを把握したり、入浴の介助をする際は皮膚の状態などもさりげなく、しっかりとチェックしたりと、常にお客様を見守り、その状態の変化を見逃さないように配慮しながら日々の業務に励んでいます。

24時間365日職員が見守る静岡の老人ホーム ハートライフの施設一覧はこちら

浜松市老人ホーム_静岡
社会保険労務士 介護支援専門員 介護福祉士 第二種衛生管理者
増田 高茂(ますだ たかしげ)

多くの介護事業所の管理者を歴任。小規模多機能・夜間対応型訪問介護などの立ち上げに携わり、特定施設やサ高住の施設長も務めた。社会保険労務士試験にも合格し、介護保険をはじめ社会保険全般に専門知識を有する。現在は、介護保険のコンプライアンス部門の責任者として、活躍中。