2022.8.22
施設の介護について

施設に入所中も外出はしていいの?

施設の介護について

老人ホームでの生活は決して施設にこもりきりという訳ではありません。コロナ禍の現在、外出の制限はされていますが、平常時であればレクリエーションとして外出したり、ご家族様と一緒に外出したりといったことは自由にできます。また、病院受診のため外出することもあります。ここでは老人ホームの外出について説明します。

老人ホームは外出していいの?

老人ホームへの入所を嫌がる理由の一つに、自由に外出できないことを挙げる方もいます。しかし、今の老人ホームでは様々な形で外出が可能であり、決して閉じこもりきりという訳ではありません。

外出OKな施設が多い

健康で介護を必要としない人の暮らしでは、天気が悪いなどの理由がなければ、何らかの理由で毎日出かけるのは当たり前のことではないでしょうか?介護が必要となることで外出しなくなることは、その当たり前の機会を失ってしまうことになります。そのため、比較的元気でしっかりとされている方については、家族と相談し、施設側も問題ないと判断される方は、一人での外出が認められる場合もあります。またレクリエーションなどで外出することは、残念ながら介護施設で毎日行うことは難しいと言えます。しかし、家族と一緒であれば外出可能な場合が多いです。一緒に外出できることは入居されている方にとって大きな喜びと言えます。

外出を控える必要がある場合

老人ホームで外出を控える必要がある場合

ご本人様の状態などにより外出が制限されることもあります。運営上必要な対応となるので、そのような場合があることを理解しておく必要があります。

コロナ禍等の感染症流行期

コロナ禍の現在、通院などの場合を除き外出制限がされている施設が多いです。施設では施設内にウイルスを「持ち込まない」ことを最重要視して対応しています。そのため、「不要不急」とされるような目的での外出を控えるようにお願いしています。職員に対しても休みの日の外出などは一般の方に比べて大きく制限されるなどの指示がなされているので、ご理解ください。制限の内容についてはそれぞれの施設に確認してみるのが良いでしょう。また、インフルエンザの流行期にも同様の外出制限がなされる場合もあります。

認知症

認知症と診断されている方については、状態にもよりますが、基本的には一人での外出は制限されている場合が多いです。認知症により道が分からなくなってしまったり、信号が判断できなかったりすることはもちろん、その他にも様々な問題が考えられるからです。外出時には職員が付き添うかご家族様が付き添う必要があります。

その他体調不良時

介護施設に入所している高齢者は、何らかの疾患を抱えている場合が多いです。施設では毎日体温や血圧等を測定して健康状態を観察しています。事前に外出を予定している場合でも、血圧が高いなど安静にしていた方が良い場合もあります。外出を予定している日に体調に問題が見られる場合には、施設よりご家族様に連絡が入り、外出を再検討していただくことがあります。

これら以外にも、施設の運営方針や状況に応じて外出を控えるようお願いすることがあります。

静岡有料老人ホーム_資料請求

外出する時に注意すべき点は?

老人ホームで外出する際の注意点

ご家族様と一緒に外出することが度々あると思いますが、自由に外出できるということは、それだけリスクを伴います。ここでは外出時に注意しなければならないことについて説明します。

付き添う人が介助者

外出する時にご家族様が一緒に付き添う場合、そのご家族様が「介助者」となります。入所者は介護状態から一人で歩くことができなかったり、トイレに行くことができなかったりします。その対応はすべて介助者が行うことになります。また、少し目を離した隙にいなくなってしまい、探し回さなければならなかったということもあります。急変時の対応など、頭の隅において外出する必要があります。

入所前と同じ状態とは限らないため注意が必要

入所されたご家族様は、入所前とは状態が変わっていると考えておく必要があります。自宅で過ごしていた頃よりも長い距離を歩けなくなっている、食べこぼしが多くなっている、認知症が進んでいるなど、実感することも多いと思います。外出後、「思っていたよりも大変だった」と話すご家族様も多いので注意が必要です。

長時間の外出は本人の体調確認をしながら

前項と同様に、入所者の体調にも注意が必要です。入所後に体力も低下していることもあります。体調を確認し、こまめに休憩を挟むようにしてください。

クスリの持参を忘れずに、遠方なら保険証を持参

長時間の外出や遠方に出る際は薬の持参や保険証の持参をお勧めします。外出先で体調を崩してしまったり、ひどい場合は受診したりといったこともあります。そのため長時間外出の場合は施設に行き先を伝え、薬や保険証を持参したい旨をお伝えしてください。また、紙パンツなどを利用している場合は替えのパンツも準備することをお勧めします。

それでも外出すべき理由

先述のように外出にはリスクを伴いますが、慶弔ごとなど外出しなければならないこともあります。外出は入所者が社会に触れる数少ない機会です。介護状態になると社会との接点が少なくなったり途切れたりするため、それも認知症の進行の一因ともいわれています。社会の一員としての自分であることを感じられる外出は、介護が必要な方にとってこそ重要なことと言えるかもしれません。

アクタガワの老人ホームの場合

一人での外出について

老人ホーム_外出

施設近くには公園やコンビニがあります

アクタガワの介護付き有料老人ホーム プレミアムハートライフ、サービス付き高齢者向け住宅 ハートライフでは家族と相談し、状態に問題がないと判断される方については、一人での外出が認められています。いずれの施設も生活に便利な住宅街に立地しており、公園やコンビニエンスストアが近くにあります。気分転換での外出も可能です。

レクリエーションでの外出

老人ホーム_外出

満開の桜と鯉のぼりを見に施設近くで散歩

五感の生活を大切にするアクタガワの施設では、お花見や夏の海岸線ドライブ、紅葉狩りなどの外出イベントも行っています。普段入所者と接している職員の「この景色を見せてあげたい」という気持ちから、いろいろなところへ出かけています。

ご家族との外出

老人ホーム_家族と外出

もちろんご家族様と一緒に外出することもOKです。事前にお申し出いただくことで食事のキャンセル、薬や紙パンツ、コート類の準備をして、ゆっくりとお楽しみいただけるようサポートします。

通院について

病院受診についてはこちらのページで詳しく説明していますが、施設の提携医外の専門医に受診することも可能です。外部の病院への受診はご家族様の介助による通院が基本となりますが、難しい場合は別途費用にて施設職員が同行できますのでご相談ください。

 

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浜松市老人ホーム_静岡