認知症でも老人ホームに入居できる?

2022.6.20

ご家族が認知症になったらどうなるのか、と一度は考えたことがある方も少なくないのではないでしょうか。結論から言うと、認知症の方も老人ホームに入居できます。ここでは、老人ホームに入居すると認知症が進行するのではないか?老人ホームに入居するタイミングは?認知症の方が入居できる老人ホームを決める時のポイントは?といった疑問についてお答えします。

認知症診断後の生活

認知症診断後の生活

認知症と診断された後、認知症の種類にもよりますが、急激に進行する人ばかりではありません。認知症患者の半数が患うアルツハイマー型認知症は、ゆっくりと進行します。認知症の方は生活の変化がない方が落ち着いて暮らせると言われています。軽度であれば、自宅での生活を続ける方が多いです。また、認知症が進行し、在宅介護が大変になると老人ホームの入居を検討される方も多いです。老人ホームに入居するタイミングの詳細は後述します。

老人ホームに入居すると認知症は進行する?

老人ホームに入居すると認知症が進行するという話を聞いた方もいるかもしれません。結論からお伝えすると、老人ホームに入居したら認知症が進行しないと断言はできません。認知症の方は変化に適応することが苦手なため、自宅から施設へと生活が変化するストレスなどが原因で認知症が進行するリスクがあります。また、施設入居しなくても自宅の部屋を変更したり、引っ越したりすることでも認知症が進行するリスクがあるのです。そういったリスクを念頭に、老人ホームでは認知症ケアに取り組んでいます。具体的には、自宅で使用していた家具等を使用したり、レクリエーションや会話で脳や体の活性化を促したりして認知症が進まないように配慮しています。

老人ホームに入居するタイミング

中度の認知症になると中核症状や認知症の種類による症状が進行します。中核症状には以下の症状があります。

認知症の中核症状

これらの症状や認知症の型による症状が現れ、在宅介護が困難になることで老人ホームに入居される方が多いです。具体的な例として、以下のようなタイミングで老人ホームに入居された方もいます。

・一人暮らしが困難だが、家族が遠方に住み介護ができない

・火の扱いが適切にできなくなり、ボヤ騒ぎが起きた

・失禁や徘徊が酷くなり、自宅での介護に限界を感じたから

・失禁で汚れた衣類を押し入れに隠され、自宅での介護に限界を感じたから

認知症の進行により、一人暮らしが困難になったことや家族での介護が困難なレベルに達したことで老人ホームに入居される方が多くいます。

認知症の方が入居できる老人ホーム

認知症の方が入居できる老人ホーム

認知症の方が入居できる施設はグループホーム(認知症対応型共同生活介護)、介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、特別養護老人ホーム(特養)があります。施設形態ごとに対象者や条件が異なるため、相応しい老人ホームを探すと良いでしょう。

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)

グループホームは認知症と診断された方のみが入居できる老人ホームです。対象者は原則65歳以上であり、施設が所在する市区町村と住民票の住所が同一であることです。また、要支援2~要介護5の方が入居できます。グループホームの特徴は認知症専門の老人ホームのため、認知症対応に特化していることです。入居者と介護職員が協力して食事作りや掃除等の家事を行うことも特徴です。

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは認知症の有無にかかわらず入居できる老人ホームです。対象者は施設により異なりますが、一般的には要支援1~要介護5が入居でき、生活全般のサポートを受けながら生活します。介護付き有料老人ホームには一般型と外部サービス利用型があります。一般型はケアプランの作成から介護まで老人ホームの職員が行います。外部サービス利用型は老人ホームが作成したケアプランに沿って外部スタッフが介護を行います。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

サービス付き高齢者向け住宅は高齢者向けの賃貸住宅で、入居対象は60歳以上の高齢者です。施設の運営方針により、元気な方を対象としている施設や介護が必要な方を対象とした施設など様々で、認知症でも入居可能な施設もあります。賃貸方式のため敷金がありますがその他の費用は部屋のサイズやサービスにより多種多様です。

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホームも認知症の有無にかかわらず入居できる老人ホームです。対象者は原則要介護3以上の常時介護が必要な方です。入居待ちが多く、入居は要介護状態の重い方や生活困難な方は入居の優先順位が高くなります。低所得者の場合、補足給付を利用できます。補足給付は介護保険施設等で通常は全額自己負担の食費や居住費に負担限度額が設定され、それを超えた費用を給付されます。

 

ただし、認知症受け入れ可能であっても自傷・他傷行為や暴力を振るうなど周囲に迷惑を掛ける場合は入居を断られたり、退去を求められたりする場合もあります。そのような場合であっても専門の医師と連携するなど対応可能な施設もあります。

認知症の方の老人ホームを決める時のポイント

老人ホームを決める前に気になる施設を見学し、設備や雰囲気を知ることが重要です。体験入居ができる老人ホームもあります。この章では、認知症の方に向いている老人ホームのチェックポイントを生活・設備・介護・医療体制に分け、下記表から解説します。

老人ホーム_チェックポイント

生活について

生活面は「普通の生活が送れるのか?」という視点で老人ホームを見ていきましょう。確認したいポイントは食事の提供での配慮、家事支援の内容、レクリエーションなどの活動への参加、庭やテラスなど季節を感じられる環境がポイントとなります。

設備について

設備面は「入居者の安全や快適な暮らしへの配慮があるか?」という視点で老人ホームを見ていきましょう。自分の部屋やトイレの場所を認識できるような配慮があるかなど、認知症であることに対する配慮がされているか確認しておきましょう。また、清掃がきちんとされている施設は、入居者に対しても丁寧な対応ができている傾向があるので、チェックしておくと良いでしょう。

介護について

介護面は「要介護度が高くなった場合や認知症への対応力はどうか」という点は確認しておく必要があります。また、職員の声掛けの様子は重要なポイントです。丁寧でよそよそしい声掛けで無く、かといって無礼でない、相手に対して敬意が感じられるような関係性が理想的です。サービス付き高齢者向け住宅は夜間に職員が不在になる施設もあるので、確認してと良いでしょう。

医療体制について

医療面は「日常や緊急時の対応」・「在宅レベルの医療行為への対応力」について見ていきましょう。急な体調不良の場合、施設で病院に連れて行ってくれるのか?救急搬送はどのように手配されるのか?薬の管理は誰が行うのか?リハビリは実施してくれるのかといった点を確認しておくことをお勧めします。

当社の認知症対応について

認知症があっても入居できる老人ホームはありますが、その対応方法などにより、認知症が急激に悪化する可能性もあります。その対応が本人にとって良い選択か否かしっかりと判断する必要があります。入居前に施設見学や体験入居を活用して候補の老人ホームを理解した後、契約することをおすすめします。当社にはグループホーム、介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅を運営しています。アクタガワは認知症対応に努め、認知症の入居者の行動を否定しないことや信頼関係を構築できるような関わりに取り組んでいます。

認知症と施設入所

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